購入したASI585MCで、何とか撮影しました | getaのブログ

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前回は、新しく購入したASI585MCでトラブルの連続でしたが、昨夜は天気もまずまずだったので、気持ちを新たに天体写真を撮ってみました。

 

EQ5 GOTOをパソコンで制御するのはまだ慣れてなかったこともトラブルの原因だったので、昨夜は使い慣れているASIAIR PROを使いました。

やはり、使い慣れている機材の方がしっくりきますし、同じメーカーのものなので整合性もよいですね。

 

使用した機材等は

   架台: EQ5 GOTO (ASIAIR PROで制御)

   鏡筒: SE150N 

   カメラ: ASI585MC (クローズアップレンズ+2、CLSフィルター使用)

   撮影場所: 自宅2階ベランダ

 

昨夜はオートガイドの調子が悪く、撮影した1/3位しか使えないものもありました。

やはり、2階のベランダでの撮影は振動との戦いという面があり、家の中を人が歩いたりドアを閉めただけで揺れるので大変です。

 

それでは早速ですが、昨夜撮影した写真です。

比較の意味もあり、なるべく少し前に撮った写真と同じ天体を撮ってみました。

 

 ASI585MCで撮影した写真

  M42 オリオン座大星雲

 

   IC434 馬頭星雲

 

      

   NGC2024  燃える木星雲(僅かだけトリミングしゴーストを削除)

 

   M1  かに星雲

 

   M33

【2022.11.08追記】M33の画像が良くないので、フラットフレームを入れて処理した

画像を出しておきます。

【追記終わり】

 

   NGC2237  バラ星雲(中央付近)

【2022.11.08追記】バラ星雲の画像が良くないので、フラットフレームを入れて処理した

画像を出しておきます。

【追記終わり】

 

 ASI585MCで撮影した感想

今回の撮影はASIAIRのライブスタックで撮りましたが、ガイド不良が酷かったので目視確認で良いものだけ選択してスタックをやり直しました。

ということで、今回のスタック枚数は非常に少なく5~6枚しかないものもあるので、スタック枚数が多くなればもっと良い画像になると思います。

フラットフレームやダークフレームは全く使っていません。

(今後、フラットフレームは使うつもりです。)

また、燃える木星雲を除きトリミングもしていません。

 

画像はきめが細かくて発色も良く、ノイズが非常に少ないのではないかと思います。

暗い天体も良く写るので感度もよいのではないかと思います。

 

上記のような簡単な処理でこれだけの画像が得られるので非常に満足しています。

ASI585MCは惑星用の範疇に入るようですが、使ってみて惑星以外の天体にも十分使えるのではないかと思っています。

 

 アンプグロー

今まで使っていたASI385MCは大きなアンプグローが出ていたうえ画面の明暗差が酷く、画面をフラットにするのに苦労していましたが、その必要は全くありませんでした。

ASI585MCはアンプグローが出ないという触れ込みですが、全くそのとおりでイメージセンサ自体は非常にフラットな画像になるようです。

(光学系の周辺減光や光害などがあれば画面はフラットにはなりませんが)

 

 ホットピクセルなど

また、ホットピクセルなども

   ライブスタックの画像、スタックをやり直した画像

のどちらにも今のところほとんど出てないようです。

 

アンプグローが出ないことと、ホットピクセルなどがほとんど出ないことで、画像処理が非常にやりやすくなりました。

 

 イメージセンサの大きさ

イメージセンサの大きさは

   ASI585MC  11.13mm×6.26mm(対角線12.86mm 1/1.2インチ)

   ASI385MC  7.3×4.1mm(対角線8.35mm 1/1.9インチ)

で、面積比はASI385MCの約2.3倍になります。

イメージセンサが大きいということは、同じ鏡筒を使っても広い範囲が写るということで大きい天体を撮りやすくなります。

今まで、

   口径10cm焦点距離450mmの反射鏡筒とASI385MCの組み合わせ

でよく撮っていましたが、

   口径15cm焦点距離750mmの反射鏡筒とASI585MCの組み合わせ

で撮るのと同じくらいの画角になります。

(焦点距離の比が1.67倍、センサの対角比1.54倍なので)

また、プレートソルブでの導入も容易になると思います。

 

もっと大きいイメージセンサ使用のものもありますが、私の懐具合ではなかなか手が出ないですし、フィルターを使うにしても大きいサイズが必要になり高価になります。

 

 解像度

解像度は

   ASI585MC  3840×2160  829万画素

   ASI385MC  1936×1096  213万画素

で約4倍の違いがあります。

写真を見ても分かると思いますが、解像度が高くなると天体のディティールまでよく写り、星も小さく写るので目的の天体を見やすくなります。

ただ、画素数が大きくなるとメモリを多く消費したり、処理時間が多くかかったりするデメリットもありますが、そんなに気にするほどではないと思います。

 

 その他

ネット販売の商品説明などを見ると、そのほかにも色々書いてあるので見てみると参考になると思います。

ASI585MCはブログなどにも情報が少ないので少し書いてみました。

なお、このブログの記事はあくまで個人的感想でASI385MCと比較しての部分が多いので誤りのないようにお願いします。