PENTAX 105SDP/タカハシ FS-60CB/SBIG ST-402ME

 

A 屈折望遠鏡 PENTAX 105SDP
 見ても良し撮っても良し、銀塩時代の終盤、将来のデジタル化を見据えた設計は素晴らしく、一世を風靡したPENTAXのSDP鏡筒です。口径は150SDPから125SDP、105SDPと三種類ありましたが、「将来、海外に持ち出すなら105SDPを薦めます」とのアドバイスからこの機種を選びました。2011年のオーストラリア遠征時は左写真の機器構成で「エータカリーナ星雲」などを撮影しました。発売当初は「製品の作りも良いペンタックス望遠鏡だが価格は非常に高い」との評価でしたが、今ではそのように思いません。SDP発売以降のデジタル対応鏡筒と性能比較すれば、むしろお手頃価格と言えると思います。私は2005年に105SDP鏡筒を入手しましたが、現在でもアウトドアにおける主力鏡筒です。右写真は smc PENTAX XWアイピースです。XW3.5 XW5 XW10 XW20 XW40。

       PENTAX 105SDP鏡筒   有効口径 105mm
                    焦点距離 670mm
                     口径比 1:6.4
                      重量 6kg

B 屈折望遠鏡 タカハシ FS-60CB
 軽くてコンパクトでありながら十分な光学性能、価格もリーズナブルで、一般撮影も含め多目的に使えるのがこの鏡筒の最大の特徴です。そのためポータブル赤道儀による追尾撮影が可能で、焦点距離も日食や月食撮影に最適なため日食の海外遠征によく用いられているようです。写真「部分日食2012/05/21」は固定撮影ですが、この鏡筒を使用しました。上写真の機器構成では、2倍バローレンズを併用しガイド鏡として用いています。

      タカハシ FS-60CB鏡筒   有効口径 60mm
                    焦点距離 355mm
                     口径比 1:5.9
                      重量 1.4kg
            フラットナー FS-60C併用 370mm 1:6.2
            レデューサー C0.72X併用 255mm 1:4.2

C オートガイダー SBIG ST-402ME
 いろんなタイプのオートガイダーがありますが、ST-402MEは米国SBIG社の製品で、冷却CCDカメラタイプのオートガイダーになります。従って40万画素の冷却CCDカメラとして使用することもできます。特徴は何といっても感度が高いこと、今でも最強でないでしょうか。私はST-402MEを使用していて、ガイド星候補が多すぎて困ることがあっても、見つけるのに苦労したことはありません。欠点は他のオートガイダーと比べ大きく重いこと、価格が高いことでしょうか。(2017/12)